8月17日

自分のことが大事で大事で仕方ないのに、でもどうでもよくて、結局うちは全然鬱病じゃない。知らなきゃ全知全能だけど、知ってしまったら自分の基本ステータスとか能力とかボスのタイプを考えた戦い方をしなくっちゃならないから面倒で面倒で仕方なくて、何もかも面倒臭いからそれならいっそ、死。そんな空気に魂が包まれてしまったら、もうそれは姿形は人間なだけで人というよりもドライフラワー的な、死んでるけど生きてるということにされて宙吊りにされているような、あるいは自らが築いた無敵さを破壊されないようにと神頼みをするためにその肉体を持ってして人柱になろうとしている、そんな光景がそこにはあるように思う。渦中の本人が真剣なだけあって、全部自分のことなだけあって、虚しい。