9月1日

自分は本が好きかというと別にそんなことはない。目が滑ってしまって同じ行を何度も読むし、分からない言葉をいちいち調べるのは手間がかかるし、意識と物語を常に連結させておく集中力がない。中学生の頃、ハリーポッターのあの分厚い単行本を読んでる同級生が信じられなかった。自分にとっては修行に近いものであると今でも感じる。私は家ではほとんど本を読まない。家、受験生なんかで溢れかえっている図書館、カフェチェーン店、職場、ショッピングモールのフードコート、耐えられない。だけど、苦労しながらでも読みたい本がある。なぜか、それは本を読んでいるとマジと出会えることがあるから。触れて、交わうことができる。あなたの魂がわかる。そういう瞬間が私は何より嬉しい。生きていてよかったと思える。だから本を読みたい。

 

【本紹介コーナー】

水野しず 正直個性論

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ソノダノア ケンカじょうとういつでもそばに

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村田沙耶香 コンビニ人間

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私の身体を生きる

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角田光代 ロック母 -ゆうべの神様-

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